武蔵一宮 氷川神社(さいたま市大宮区)神社

武蔵一宮 氷川神社(さいたま市大宮区)神社

旧中山道の大宮区吉敷町から神社まで、およそ2kmの表参道が、ほぼ南北に延びており、「氷川参道」と呼ばれています。
参道には三つの大鳥居があり、中山道と分かれる位置に「一の鳥居」、前述の市立図書館近くに「二の鳥居」、境内入り口に「三の鳥居」があります。

今から二千四百有余年の昔、第五代孝昭天皇の御代三年四月の御創立で、聖武天皇の御代各国に一の宮の制を定められた時、武蔵一の宮と称えられ、醍醐天皇の朝に定められた延喜式には名神大社として月次新嘗案上官幣に預り、又臨時祭にも奉幣に預ったことが記されています。
明治の御代に至っては元年(1868)十月二十八日明治天皇当神社に行幸、御親祭なされ、当国の鎮守勅祭の社と定められ、次いで四年五月官幣大社に列せられました。年々の例大祭には勅使の御差遣、東游の御奉納などがあり、荘重厳粛な祭儀が行われます。

又、氷川神社名の社は大宮を中心に、埼玉県下及び東京都下、神奈川県下に及びその数は二百八十数社を数えます。
武蔵国造の子孫がこの大宮の地を本拠として民族的政治的に著しい発展をしたことを物語っているものと考えられます。

武蔵一宮 氷川神社(さいたま市大宮区)神社